近年、食の安全に対する意識が一層高まっています。毎日口にする食事は、安全で安心できるものを選びたいものです。当社の完全人工光型植物工場では、農薬を使用せずに栽培した安全・安心な野菜を提供しています。
また、当工場は、野菜の生産を通じて障がいのある方々が自分らしく働ける場でもあります。私たちは、障がいのある方々が安心して長く働ける環境を整え、継続的な支援を行っています。

植物工場とは?

植物工場は、施設内で植物の生育環境を制御して、野菜などを計画的に生産する工場です。温度・湿度・二酸化炭素などを複数のセンサーを使ってモニタリングして、それらの数値を正確に制御することで、季節や気候に関係なく農産物を収穫できる点が特徴です。
従来の農業とは違って土を使わないことで、野菜に付着する菌が少なく、農薬を一切使わずに栽培することも可能です。

栽培工程

  • 1.播種(種まき)

    ウレタン培地に播種し育苗器にて芽だしします。

  • 2.育苗エリア

    育苗棚で緑化・育苗します。

  • 3.培地エリア

    培地エリアにて栽培パネルに定植し栽培し収穫できる大きさまで生育させます。

  • 4.収穫・出荷調整

    栽培エリアから作業室にパネルごと移動させ収穫し、品質確認・計量等を経て包装されます。

植物工場の野菜の特徴

  • 農薬不使用だから水洗いが不要!

    植物工場内では、完全に管理された清潔な環境で野菜が育てられます。
    このため、害虫の侵入がなく、農薬を使用する必要がありません。
    さらに、土や外気に触れることもないため、収穫後の野菜は水で洗う手間が不要です。

  • 新鮮さ長持ち

    衛生的に管理された環境で育てられた植物工場の野菜は、非常に新鮮な状態が長く続きます。
    冷蔵保存しておけば、日々少しずつ使っても鮮度を保つことができ、例えば、お弁当のサラダに毎日少しずつ使うといった使い方も可能です。

  • 高い栄養価

    植物工場では、特殊なLED照明と最適な栽培環境を用いることで、土壌栽培に匹敵する、あるいはそれを上回る栄養価の野菜を育てることができます。

  • 苦みが少ない

    工場栽培の野菜は、特有の苦味が少なく、非常に食べやすいことが特徴です。
    野菜嫌いな子どもでも食べやすく、日々の食卓に取り入れやすいです。
    葉物野菜の苦味が気になる方には嬉しい特長です。

  • 安定した生産・品質

    光、温度、湿度などを細かく制御することで、植物工場では季節を問わず常に一定の品質の野菜を生産することが可能です。
    野菜の大きさ、色、味、そして栄養価が常に安定しており、消費者はいつでも同じクオリティの野菜を手に入れることができます。
    天候や季節に左右されない計画生産が可能なため、価格も安定しています。

Sustainable Development GoalsSDGsへの取組み

  • 農福連携(農業と福祉の連携)

    ・農福連携は、障がい者が農業分野での活躍を通じ、自信や生きがいを持って社会参画を実現していく取組です。

    ・農福連携の取組は、障がい者の就労や生きがい等の場の創出となるだけでなく、農業就業人口の減少や高齢化が進む農業分野において、新たな働き手の確保につながります。

環境への配慮

  • 1.水の使用効率の向上

    植物工場では、従来の農業に比べて水の使用量を大幅に削減できます。水耕栽培システムは水を循環させるため、使われる水の大部分が植物に吸収され、蒸発する分だけを補充するだけで済みます。これにより、水資源の節約に貢献します。

  • 2.農薬や化学肥料の使用削減

    完全閉鎖型植物工場では、外部からの害虫や病気の侵入を防ぐことができるため、農薬を使用する必要がほとんどありません。また、必要な栄養素を直接水溶液として根に供給するため、化学肥料の過剰使用を防ぎ、環境への影響を最小限に抑えます。

  • 3.二酸化炭素排出量の削減

    土地の開墾や農機具の使用が不要であるため、植物工場は従来の農業方法に比べて二酸化炭素の排出量を削減できます。また、人工光設備(LED照明)について、植物の生育に適正な照射時間の研究と工夫、設備改修等による電気使用量の抑制を図り、CO2排出量の削減に向けた努力をしております。

  • 4.食品廃棄物の削減

    植物工場では生育条件を最適化できるため、作物の成長が均一になりやすく、品質も安定します。これにより、収穫後の選別ロスや廃棄が減少し、食品廃棄物の問題を緩和できます。